製造業の中でも業務システム開発・提供業は無形の製品を提供する産業です。
この産業の特性として、如何に開発手法やノウハウが体系化したシステムベンダーであっても顧客と相対する営業担当者や開発担当者によって製品の信頼性が大きく左右されるという属人的な側面を抱えております。これが業務が体系化していない業界や変化の激しい業界に対する業務システムであればなおさら顕著です。大半のシステム開発企業は受託したプロジェクトの採算を自社の採算ルールに適応させるために高価格での提供、または納期を意識するために品質をないがしろにします。更には、自社のリスクヘッジのため、顧客に対し要件定義、設計の段階で顧客担当者と形式的な合意を得ることにより、実際に提供される製品が顧客の意図するものと異なっていたとしても、合意事項を前提に非合理的な製品を押し付ける事が散見されます。結果はどうでしょうか?顧客企業はわだかまりとシステムに対する不満が募り、製品開発担当者も顧客に対し喜ばれる商品を作りたいながらも叶えられないジレンマを感じている、そんな中途半端なGive&Takeの関係が散見されます。私達はこのような不合理な状態を打破したい。そんな当たり前の想いから起業を決意し、真に顧客に役に立つ仕組み(道具)を提供するために日々邁進いたします。
2009年7月1日
株式会社スマートアプリケーション
代表取締役 森 拓也